屋根は家屋の一番高い所で常日頃、雨や風・紫外線から建物を守る厳しい環境にあります。
そのため老朽化が進みやすく、傷んだまま放置すると雨漏りの原因になります。
定期的なメンテナンスを行う事で総合的に安価で安心な屋根に出来ますのでご相談ください。
ここでは屋根で傷みやすい箇所のメンテナンス工事のご紹介や
ちょっとした屋根のリフォーム(快適化工事)で長寿命になる弊社のお勧めをご紹介致します。
■漆喰工事の必要性■
以前は棟の土台に荒木田土と言う粘土を使用していました。
荒木田土は経年劣化でボロボロ・サラサラと崩れてしまう特徴があります。
漆喰はその荒木田土に上塗りし風雨から保護する役割を担っています。
その為、漆喰が崩れたり割れたりすると内部の荒木田土の劣化が早まってしまいます。
そうなる前に定期的な漆喰工事で棟を守ってあげる事が大切だと思います。
■棟の取り直し工事との関連性■
現在は撥水なんばんのみで棟を施工しているので弊社では基本的に漆喰工事は不要と考えています。
棟の取り直し工事を行うと短い周期の漆喰工事から解放されますので選択するのも良いかと思います。
■漆喰や棟取り直しのメンテナンス時期■
漆喰工事は10~15年を目安にし、定期的に割れや崩れ等を確認・把握する必要があります。
震災以降の新築や棟の取り直し工事後は30年を目安に確認すればあまり問題無いかと思います。
それでも他の状態を把握するため2~3年、遅くても5年毎に屋根診断を受診するのがお勧めです。
■漆喰工事の流れ■
1.古漆喰の撤去
弊社の漆喰工事は必ず既存の古い漆喰を撤去する事から始まります。
古い漆喰の上に漆喰を重ね塗りする業者がいますが、雨漏りや漆喰の劣化に繋がる場合が多いです。
棟の幅に対して適正な厚さで漆喰を塗ることが大切となります。
2.下地処理
下地処理は漆喰工事で大切な作業となります。
荒木田土の場合劣化でボロボロの場合が多いので可能な限り清掃します。
その後、接着増強剤を噴霧し荒木田土表面を固めると漆喰の接着力や施工性が向上します。
3.新規漆喰塗り込み
漆喰は弊社の長年の経験で選ばれたセメントベースの粉漆喰に水と接着増強剤、
冬季は不凍液を混入し強固で塗りやすい漆喰を作り塗り込んでいきます。
4.瓦清掃
漆喰作業でどうしても漆喰で汚れたり、はみ出たりしてしまいます。
これらは放置しないでしっかり清掃していきます。汚れは拭き取り、
はみ出た漆喰や古漆喰の跡は可能な限り削り取っていきます。
これらを1枚ずつ行う事で最終チェックにもなりますので欠かさず行っております。
屋根の形状でどうしても谷板金と言われる雨が流れる板金材が入る場合があります。
谷板金は2面以上の屋根の雨水を集水し雨樋に流す役目を担う大切な箇所です。
以前は銅製の谷板金を使用するのが多かったですが、酸性雨や瓦の釉薬に使われた鉛、
雨が流れ落ちる箇所が分散されない等が原因と言われています(諸説あります)
現在は耐性のあるガルバニウム鋼鈑製や更に耐久性のあるカラーステンレス製が主流となっています。
雨を集水するので水量が多いところに穴が開くと早期に雨漏りの原因となります。
異常を感じたら早めのご相談をお勧め致します(弊社では雨漏りの原因NO.1となっています)
■谷板金工事の流れ■
1.古谷板金材撤去
谷板金周辺の勝手瓦(三角形にカットした桟瓦)を一時撤去し既存の谷板金を撤去(取り外し)します。
2.下地確認
隅々まで確認し下地に異常がある場合は下地を改修します。
雨漏りが発生している場合は腐食している場合が多く、追加工事が必要なことが多いです。
3.下地改修
弊社では防水紙(ルーフィング)が痛んでいない場合も谷板金下には新規に防水紙を敷いています。
防水紙下の野地板等が損傷している場合は板の交換など改修工事を行います。
4.新規谷板金取り付け
下地を改修し清掃後に新規谷板金を取り付けます。
谷板金の固定(緊結)や谷部の幅調整に桟木等を使用する場合があります。
雨といとの取り合いはスムーズに流れる様にカットや加工をして取り付けます。
5.副資材・勝手瓦取付け
谷板金内に谷シーラーと言われる止水材を取り付け雨水の越水防止を行います。
一時撤去した勝手瓦を戻す際、カットの塩梅が悪い場合は再カットや新規瓦で収めていきます。
勝手瓦はSUSビスやSUS釘、SUS線で緊結し場合によっては接着も併用して強固に取り付けます。
6.瓦清掃・谷清掃・最終チェック
瓦や谷板金内を清掃し、最終チェックをして完工報告となります。
雨とい工事や清掃も承っております。
雨とい工事は高所作業で危険を伴いますので専門業者にお任せください。
清掃や一部修理、全交換まで承っています。屋根工事の際に同時に行えば足場代の節約にもなります。
■雨とい・屋根清掃■
土や落ち葉が溜まりやすい立地の場合、大量のゴミが雨といに溜まってしまい
流れ落ちた雨を堰き止めてしまい、雨とい内で雨が溢れてしまい思わぬ雨もりとなる事があります。
以上の事を踏まえて屋根点検も兼ねた定期的な清掃をお奨め致します。
屋根清掃した際に出た落ち葉や土等ゴミの処分、清掃は別途となります。
家屋の大きさや階数により作業日数が変わってきますので現地調査後に正確な見積もりを提出します。
■雨とい工事■
部分修理・全交換工事等承っております。
全交換工事は足場の設置が必要なる場合が多いので屋根リフォームと同時がお得です。
冬は積雪し軒先で雪が雨といを押してしまい雨といのズレや破損のご相談を受ける事が多いです。
他にも玄関前に落雪し玄関が開かなくなったり、歩きづらくなってしまったり。
落雪で隣家の車やカーポート壊してしまったりとそんな悩みを解決するのが雪止め工事です。
雪止には既存の瓦と交換する瓦タイプ、既存の瓦に後付けする金具タイプの2種類があります。
瓦タイプは見た目がスッキリしていて金具タイプより雪止め部分が大きいので効果が高くなります。
金具タイプは既存の瓦に取り付けるので廃材が出ないメリットはありますが
風で金具が動きカタカタと音が出る場合があります。※弊社では音が出ない様に施工が可能です。
瓦タイプは和型瓦用、平板瓦用、M型瓦用、S型瓦用があります。
カラーベスト(コロニアル)用は金具タイプのみとなります。
金具タイプは先付け・後付けタイプがありますが新築や葺き替えリフォームの際は先付けで、
雪止のみを後から取り付ける場合は後付け金具タイプがお勧めです。
現在の住宅は高気密のため、昔より家の中が蒸れる様になったと感じます。
安心安全な長期優良住宅にする為には家をしっかり「呼吸」させる事が効果的です。
瓦は防水に配慮しながらも重ね部分から空気が出入りする隙間があります。
棟換気は小屋裏から排出した空気を瓦の隙間から排出する効果があります。
小屋裏(屋根裏)の資材の劣化を遅らせたり、瓦下地の寿命も向上につながります。
弊社では暴風雨時でも雨漏りの心配をする事無く効率的に換気が出来る商品を選択しています。
数は少ないですが木製の外壁やトタン屋根の塗装も承っています。
サイディング等の外壁の場合は協力会社を紹介致しておりますのでご相談ください。
■木製外壁塗装■
古い塗料をケレン作業で落とし、養生をしてから塗っていきます。
木材の場合は木に浸み込む防腐・防カビ・防虫効果のある油性の木材保護塗料を塗ることが多いです。
費用を安く抑えたい場合は防腐剤(油性)のみ塗る事もあります(色指定不可)
木材の状態を見て複数回塗っていきます。
■トタン屋根塗装■
サビを可能な限りケレン作業で落とし、可能な場合は高圧洗浄して汚れを落として行きます。
その後サビの上から塗れる油性の高耐久アクリルトタン用塗料を塗っていきます。
特殊強力防錆材と特殊アクリル樹脂で対候性が良く、基本1回塗りで大丈夫です(2度塗りも可)
屋根に使用していない太陽光温水器やTVアンテナはありませんか?
使用していない温水器を撤去する事により屋根の軽量化となったり、
古くなった温水器やTVアンテナは強風時や地震で屋根材を痛める心配があります。
どちらも高所作業なので弊社にご相談ください。処分も別途承っております。
■太陽光温水器の撤去■
屋根との接続部、風呂への接続ホースを取り外し解体しながら(軽い場合はそのまま)下に下ろします。
保温性の高い魔法瓶構造の温水器の場合はかなりの重量物なのでレッカークレーンを使用します。
※レッカークレーン代は別途となります。
処分を依頼される場合は別途費用が掛かりますのでご相談ください。
温水器下の屋根材に損傷があり交換する場合や清掃を依頼される場合は別途請求致します。
■TVアンテナの撤去■
壁等に繋がっている不必要になった線を切断しアンテナ本体を撤去します。
アンテナの数や種類、設置方法等で処分費用が変わりますので見積りをお勧め致します。