屋根(建築)用語は専門的な事が多く、なるべく分かりやすく説明はしたいのですが
一般の方にご理解して頂く事が難しい場合多々あります。
そこで代表的な屋根形状による各部位や用語について説明します。
建屋に対し屋根が2面あるシンプルな屋根形状となります。
2面の間に棟が1本あるタイプです。
※大棟(陸棟)の位置がズレている箇所は棟違いと呼びます。
■用語解説■
大棟(おおむね) :陸棟(ろくむね)と言う場合もある。
軒(のき) :軒に使用する瓦を軒瓦(のきかわら)と言う。
ケラバ・袖(そで):ケラバに使用する瓦を袖瓦(そでかわら)と言う。
平部(ひらぶ) :屋根の大部分の平たい場所の事で軒・袖以外の箇所を言う。
:平部で使用する瓦を桟瓦(さんかわら)または平瓦(ひらかわら)と言う。
桁側(けたがわ):建屋の正面(長い面)
妻側(つまがわ):建屋の横面(短い面)
建屋に対して屋根が4面ある形状の事です。
4面の繋ぎ目にそれぞれ斜めの棟があり天辺の棟(大棟)を含めると5本になるのが寄棟屋根の特徴です。
大棟が無く4本の斜めの隅棟のみとなるのと方形(ほうぎょう)屋根となります。
■用語解説■
大棟(おおむね):陸棟(ろくむね)と言う場合もある。
軒(のき) :軒に使用する瓦を軒瓦(のきかわら)と言う。
隅棟(すみむね):屋根面同士が横方向に交わる箇所に出来る棟(むね)を隅棟と言う。
平部(ひらぶ) :屋根の大多数の平たい場所を言う。
:平部で使用する瓦を桟瓦(さんかわら)または平瓦(ひらかわら)と言う。
桁側(けたがわ):建屋の正面(長い面)
妻側(つまがわ):建屋の横面(短い面)
建屋に対して屋根が1面だけの形状の屋根を言います。
頂上部の棟は通常の冠瓦とは違い片屋根専用の冠瓦を使用します。
■用語解説■
片棟(かたむね) :片屋根専用の棟瓦(むねかわら)を使用した棟を言う。
軒(のき) :軒に使用する瓦を軒瓦(のきかわら)と言う。
ケラバ・袖(そで):ケラバに使用する瓦を袖瓦(そでかわら)と言う。
平部(ひらぶ) :屋根の大部分の平たい場所の事で軒・袖以外の箇所を言う。
:平部で使用する瓦を桟瓦(さんかわら)または平瓦(ひらかわら)と言う。
桁側(けたがわ):建屋の正面(長い面)
妻側(つまがわ):建屋の横面(短い面)
通常建屋に対して4面あり妻側に三角形の壁がある屋根の形状を言います。
妻側と桁側の間には短めの隅棟があるのが特徴です。
母屋部(もやぶ)は簑甲破風(みのこうはふ)造りや数寄屋風(すきやふう)の造りがあります。
簑甲破風は軒瓦や桟瓦を使用し平部との取り合い(繋ぎ目)に降り棟や風切り丸(かぜきりまる)を施工する。
数寄屋風の場合は袖瓦を使用し平部との取り合いは何も施工しないないか風切り丸を施工する事が多い。
以前は大棟から意匠を良くするための降り棟が施工されている事が多かったが
東日本大震災時に降り棟が倒壊する事例が多く見られたため降り棟が無い入母屋屋根が増えています。
しかし入母屋屋根は風切り丸や降り棟があると高級感や威厳が出るため今でも施工する方が多いです。
弊社では倒壊を防ぐオリジナルの耐震施工が可能ですのでご希望の方はご相談ください。
大棟(おおむね) :陸棟(ろくむね)と言う場合もある。
降り棟(おりむね) :化粧棟(けしょうむね)と言う場合もある。意匠のため施工する事が多い。
簑甲部(みのこうぶ):母屋部にある。平部の端から傾斜を付け破風板(はふいた)が取り付けられる。
:簑甲の場合は棟の施工が必要になるが数寄屋風の袖瓦の場合は棟が無い事が多い。
隅棟(すみむね) :桁側と妻側の間にある斜めの棟の事。
平部(ひらぶ) :屋根の大多数の平たい場所の事で軒・袖以外の箇所を言う。
:平部で使用する瓦を桟瓦(さんかわら)または平瓦(ひらかわら)と言う。
桁側(けたがわ):建屋の正面(長い面)
妻側(つまがわ):建屋の横面(短い面)
外壁との取り合い(繋ぎ目)に熨斗(のし)瓦で1~数段段施工する事を葺き止め(ふきどめ)工事と言います。
入母屋妻側の奥側、庇屋根奥側、2F建屋の1F屋根の奥側、バルコニー前等にある事が多いです。
施工後は一番上ののし瓦の上に貫板等を設置し雨押え板金を施工するのが通常で
雨押え板金工事を含む葺き止め工事をしっかり行わないと雨漏りの原因となる事が多いです。